これは勝利なのだ!


疲れた…。今日も身体をぼろぼろにしながら働いた。
比喩ではなく、本当にぼろぼろだ。
この状態を続けて行けば生活が破綻してしまう。何とかしなければ。

しかし、喜ぼうではないか。
今日一日、自分を守りきったことを!
無事、家に帰って来られたことを!

最悪の気分で働き、敗北者として帰宅し椅子に座って絶望するのでは救われないではないか。
私は今日、勝ったのだ。
そう思うことにしようと、先程トイレの中で決めた。
明日も、勝つ。

ところで、「目が止まった本」が今日あった。
「装苑」5月号だ。
「アンダーグラウンド」の特集ということで、表紙には宇野亜喜良のイラストレーションが。
中を開き、彼の絵を見ているうち、懐かしい感覚になる。

高校生の時ヴィレッジ・ヴァンガードで見つけた、やたらに大きく、真っ赤な怪しげな本。
「ジャパン・アヴァンギャルド」。
そこで初めて宇野亜喜良の絵を目にした時の衝撃と感動が蘇る。

もう少しだけその黒い世界に浸っていたかったが、時間を気にして本を閉じた。
「装苑」買おうかな。


スポンサーサイト

横槍メンゴ


アニメ「クズの本懐」を見ている。9話まで見たところだ。

横槍メンゴによる漫画が原作だ。
僕は原作は読んでいないが、若者を中心によく読まれているようだ。
書店に勤めているので実感としてわかるのだが、最近8巻が出て、確かに売れている。

アニメを見ながら、キャラクターの造形に違和感を持つ。
頭と身体のバランスからすれば、それはアニメのキャラクターの中では比較的「リアル」であるとも言えるのだろうが、しかし今の自分にとってはひどく薄っぺらな記号的存在に見える。
「肉体性」をほとんど感じることができない。

横槍メンゴの絵に問題があるのか、と言えば必ずしもそうでもないような気がする。
アニメーターの技術不足が理由ではないか。
というのも、横槍メンゴという作家は多分絵が上手い。

手元に「読まずに死ねない哲学名著50冊」という本があるが、実はこの表紙のイラストを描いているのが横槍メンゴだ。一人の女子高生が本を枕にして憂鬱そうに寝そべっている絵なのだが、これがなかなかいい。
僕はこの表紙に引かれて本を買い、横槍メンゴの名前もこの時はっきりと認識した。
一瞬、「山本直樹かな」と思った。
山本直樹の描く女性には独特の生々しさがあるが、この表紙の絵にも似たものを感じた。

横槍メンゴのキャラクターがリアルであるか否かを確かめるために漫画「クズの本懐」を読むべきかとも思うが、どうも面倒くさい。
アニメがあまり面白くないから。
「設定」だけで「物語」がない。
そんな印象なのだ。
僕が9話まで見たのは、単に怠惰だからだ。



好きだった人


大学時代に好きだった人がいた。
付き合うには至っていない。
「好き」という表現が正しいかどうかわからない。
「執着していた」と言った方が近い気がする。

今はもう、何とも思っていない。
あの頃の自分は、人間の愚かさを知らなかった。
人間は皆愚かなのだ。今はそれがわかる。
自分も愚かであり、彼女も愚かなのだ。結局のところ「単なる人間」に過ぎない。

恋愛とは、愚かな人間同士が互いを求め合うことなのだ。
大学生の自分はそれがわかっていなかった。
愚かになりたくなかったし、彼女が愚かであるとは思っていなかった。
恋愛にある種の「正しさ」を夢見ていたのかもしれない。

長らく消えず自分を苦しめた執着を急激に薄めてくれたのは、些細なな出来事だった。
自分が絵を描いて送った年賀状に対してほとんど反応がなかったこと。
返事は来たものの、絵に対する感想はなかった。
それはよく描けた、と思える絵だった。
自分の真剣な気持ちが表現されていると思ったが、それは彼女に伝わらなかったらしい。
あるいは伝わった上で、喜ばなかった。
いずれにせよ僕の絵は彼女には届かなかった。

実はその時が、「自分の絵」を彼女に見せた最初だった。
彼女に自分の絵を気に入ってほしい。同時に、否定されるのが怖い。
その思いによって長らく、自分の絵を彼女に見せることはなかったのだ。
ごく一般的な価値基準に沿って描いた絵を渡したことはあっても、それは「自分の絵」ではなかったのだ。

「自分の絵」はしかし、届かなかった。
その時僕は、「諦め」の方角にぐっと前進した。


2017年2月16日木曜日


熱を出してしばらく休んでいた。
今の仕事に対するネガティブな思いが精神を満たしていたが、体調が回復し(まだ万全ではないが)、出勤してみれば意外に仕事を楽しんでいる自分を発見する。不思議なものだ。
時期を見て辞めたいという意志は変わらないが。

食欲が戻ってきたのが嬉しい。
今日は近くの店で「半炒飯」と「たこの唐揚げ」を食べた。炒飯が「半」であるから、まだやはり完全には治っていない。
それでもお粥を食べて吐いていたあの時に比べたら天国である。
ご飯を食べながら読んでいたのは、森博嗣の「つぼみ茸ムース」。森博嗣がもともと好きだったのと、表紙の雰囲気に引かれて買った。内容は、そんなにクオリティは高くない…笑 まあしかし、必ずしもクオリティが必要とされるわけではないのだ。

さて、これからプレゼンの資料を作らねばならない。
これが今日最重要の仕事だ。
プレゼン、となると必要以上に身構えてしまう自分の性格はどうしようもないのだろうか。もっと何事にも余裕を持ちたいものだ。

ところで今日は小さな片手鍋を買った。これで「ラタトゥイユ」を作れるようになれたらいいな、などと思いつつ。
それから、どうでもいいが、「DIY」の意味を今日始めて知った。「Do It Yourself. 」。なるほどね。

「どうでもいいこと」ばかりなんだよ。
その積み重ねですよね。



2017年2月11日土曜日


どれくらいぶりの更新だろうか…。

風邪を引いてしまい、会社を休んでいる。
暇ができたので、久しぶりにブログでも書こうかと。

入社してから十か月ほど働いたが、これまで体調不良で休みを貰ったことは一度もなかった。
もともと身体が丈夫な方ではない自分としては、よくやったと思う。
しかしついに限界が…。

確かに、最近頑張り過ぎていたなあと思う。
なかなかブラックな働き方をしていたから、そりゃあ体調も崩すよ。
想定外の連休は、正直とてもありがたい。ぎりぎりのところで救われた気分だ。
同時に、今の仕事をいつまで続けるのか、真剣に考えないとなあと思う。

だらだらとネットを見ていると、自分が今いる職場以上にブラックな環境は一杯あるんだなあとわかる。
世の中誠にじごくですなあ…。

働き始めてからというもの、「空想」とか「思考遊び」みたいなことをめっきりしなくなってしまった。
大学時代はそればかりやっていたのに。
かつて持っていた自分の、豊かであったはずの「世界」のようなものが、もうどこかへ行ってしまったよ…。
とても寂しく思う。
このままの生活を続けていていいのか、常に問う日々。
これじゃあ生きている意味なんてないんじゃないのか、などと思うこともしばしば。

当たり前だけど、自分の人生に対して誰も責任なんて取ってくれないんだよね。

ああ、こうして文章を書いていて思うのだけど、文章書くの下手になったなあ。
やっぱり思考もしないし、文章も書かないと、脳味噌腐ってくるみたい。

だめだ。
今日はやめよう…。
おやすみ。


追記:

今日読んだ本や見たアニメに付いてちょっとコメント。

・「阪急電車」(有川浩)
まだ全体の三分の一程だが、最初からすでに面白く、読み進めるのが楽しみ。
人気作家で長らく敬遠していたが、職場の人に勧められて読んでみた。

・「感情化する社会」(大塚英志)
大塚英志氏の最新刊。やはりこの人の視点や文体、好きだと再確認。過去の作品もいずれまとめて読まねばなあと思う。
社会人になると、社会においていかに「感情」が重要であるかを嫌という程感じさせれる…。
まだ途中。

・「ナルミさん愛している その他の短篇」(山川直人)
読みかけだったものを本棚から取り出し、読み終えた。うん、何かほっとする。
あとがきが印象的だった。四年かけて本気で書いた作品にも関わらず、単行本はほとんど売れなかったらしい。
そういうことを知ると、自分が読んでよかったと思う。

・「蒼穹のファフナー」
一話を見た。いいね。何だろうこのほっとする感じ。これから時間がある時に続きを見ていきたい。

プロフィール

モドル

Author:モドル
粉々になった「芸術」が、まだ少しだけ身体に張り付いている。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最近の本